詩集 少年時代

私は山里の村に生まれ育ちました。
子供の頃は自然の中で遊び、学校には2Kmの道のりを歩いて通いましたが近郊には大学がなく東京に出ました。
米国にも住んでいましたが、いつも生まれ育った故郷のことや真っ直ぐに生きていた少年の時代を忘れたことはありません。
誰もが心の中に持っている大切な少年時代を言葉にしてみました。

まぶしい夏の中に

二ツ森に夕日沈む頃

オレンジ色の夜祭りの明かりは

水晶山の洞窟には

向こう岸まで泳いで行きたくて

山と山の間にまた山が見え

君は憶えているか

空を見上げれば

暗い空に稲妻が光り

お爺さんの植えた木に

暗い夜の闇に舞う雪は

少年の空は高く

少年は坂道を登って行きました

少しずつ芽吹き始めた木の芽が見えはじめ

婆ちゃんは右目が不自由だった

長渕に泳ぎにゆく道の先を

少年の村にはゴトゴトと走る電車が有った

隣の席の女の子

愛しい人ができた時は


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